2011/4/16〜17 海洋開発研究機構と防災科学研究所


ネットであちこち調べたところ、今週末に研究機関で一般向けの報告会が
開催されることが分かりさっそく行ってきました。
土曜日は横浜、日曜日は筑波ということなので、土曜の夜は桜が見頃の水戸市に
寄ってみることにしました。


横浜市金沢区にあるJAMSTEC横浜研究所に着きました。 普段は平日しか開いていないのですが、毎月第3土曜日だけ一般向けに開館しています。



廊下にはパネルが並んでいました。
地球のしくみや、調査船「ちきゅう」、深海底の不思議などが掲示してあります。


図書館も本を借りることができます。
ただ、通常は平日AM10〜PM5のみ開館で、月に1度土曜も開いているので、貸出期間が長いようです。(最長1ヶ月まで)


図書館は海の関係の本や雑誌がたくさんありました。過去の公開セミナーのDVDも自由に見ることが可能です。



受付脇にはグッズの販売コーナーもありました。
新発売のJAMSTECのスタイ(よだれかけ)を購入しました。


実体顕微鏡で各地のサンプルを見るコーナーもあります。
見て、どこの砂か当てっこできます。


ちょうど始まったばかりの「しんかい2000」のパネル展示。
深海底の調査の歴史や調査で明らかになった事がわかりやすく展示されていました。
しんかい2000は現在追浜の横須賀本部に保管されています。(休止中)



公開セミナーの時間が近づくと、徐々に人が集まってきました。
ロビーに人が溢れるほどになったので、少し早く開場になりました。


今日のセミナーには200人以上は来たのでしょうか。皆さん興味もある方が多いようで。

内容としては、今回の地震の概略とJAMSTECが関わっている内容についての報告会でした。
いくつかの資料は、JAMSTEC独自のものではなく、一般の人も閲覧できる資料を用いていて、わかりやすかったです。
ただ、地震と計画停電でスーパーコンピューターが最近まで止まっており、やっと解析が始まったばかりだというのも初めて知りました。


【ざっとメモ】(→まとめはブログへ)
・Max2700ガル(地震加速度といって、揺れの大きさのこと)を宮城県築舘で観測。
・本震後、海溝側(震源より海側)で大きな地震。
・断層面は500km。津波を起こした変位は400kmと推測。
・陸地が下がった分、大きな津波被害となった。
・産総研が活断層・古地震研究報告で発表の2010行谷ほかの予測と同程度以上。
・貞観地震(869年)より大きかった。


さて一度家に帰ってから出発します。今夜の宿は茨城の水戸です。
6時位に再出発!


宿に着いたのが8時過ぎ。
せっかくだから、地元のものを食べたいとウロウロしますが、さすがに開いている店が少ない…
駅前まで来て、飲み屋さんがあったので入ってみることにした。


まずは納豆料理とあんこう料理で堪能〜。
あんこうの唐揚げはふわふわ♪ウマっ♪



一ヶ月ぶりの納豆です
他にも粘るものがたっぷり♪美容に良いのだとか??

いつも車なので、久々に夫婦して飲んでます。


夜中の駅前のバス広場では復旧工事中でした。
基礎が浮き上がっていたり、ピロティに段差が出来て通行止めになっていたりしてました。


今回止まったビジネスホテルの「みまつホテル」激安でした〜。

部屋の広さはセミダブルでしたがさほど狭さを感じない部屋でした。
2階にあるレストランの朝食はバイキングで、ここでも納豆しっかり食べてます



ホテルのすぐ脇の路地には、このようにテープの引かれた場所とか、


青いブルーシートが目につきます。


あいにく偕楽園は震災の影響で休業中だったのですが、隣の千波公園は桜が満開です。


園内には今秋公開予定の映画「桜田門外ノ変」のロケセットがありました。公園の中だと背景に 人工物が映りにくいですね。


水戸の御老公様の像がある黄門像広場

この人が日本全国歩いたわけではないのでしょうが、「大日本史」の編纂を始めた方でもあります。
日本の歴史をまとめた本としては日本書紀に次いで2番目?


公園ではマラソンしている人が多数。他にも花見の人は地元の方が多いように感じました。


名物の梅ソフトクリームと桜。
うまい♪


偕楽園隣の常磐神社にも寄ってみました。 ちょうど赤ちゃんのお宮参りで来られている方々を見かけました。
かわいい〜♪



神社のなかはいくつか危険箇所が…
巨大な石灯籠もこんなことに・・・さすが昔の震度基準で言われるだけに耐震対策ありません。


千波公園の歩道橋はこんなにも盛り上がってしまいました・・。
軽く見積もっても50cm以上浮いてます。


さて、時間もおしてきたので大急ぎで筑波の防災科学研究所に向かいます。 始まったばかりの報告会にすべりこみました。


こちらの報告会は地震関連から放射線・情報関係まで多彩な発表です。
前半は地震・津波のメカニズム関係、後半は防災や放射能関連の報告でした

この公演中、何度も地震があったのが気になりました。

【ざっとメモ】(→まとめはブログへ)
・地震の揺れはいきなりMaxでくるのではなく、関東では1分後だった。また、次々と地震発生箇所が広がっており、解析が難しい。
・地震計、サーバーが破損。つくばでも被災しており、復旧・解析は始まったばかり。
・津波は南三陸・貞観をあわせたタイプ。貞観地震の被害については注目され始めたばかりだった。(産総研
・原発が建設された40年前では、今回の規模の被害想定は無理だった。
・放射能の被害は、Svでは正確に量れない。被爆しないのが一番だが、危機を煽るのもダメ!
・ボランティア団体と自治体との連携が不十分。(一部ではボランティアが行政に干渉するところもある)


ロビーでは、新聞記事や写真のパネル展示もありました。


足下には本州の地すべりマップが展示されていました。


公演後、ばったり知り合いと合流。
帰りにはしっかり納豆をお土産に買って帰りました。

【東日本大震災に関するリンク】
政府  JAMSTEC  NIED  産総研  東大
防災科学研究所・動画

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