2012/7/13〜15 長崎・雲仙旅行

長崎雲仙普賢岳の噴火災害から長い期間が経ちましたが、行ったことはありませんでした。
数年前友人が島原市に引っ越したのを機に、ようやく行くことができました。


7/13(金)羽田〜長崎空港〜雲仙


朝羽田空港を離陸・・・のはずが機体に不具合が見つかり、乗るはずの飛行機が変更に。
羽田を45分遅れで出発しました。
おりしも前日に熊本・阿蘇地方では記録的豪雨による災害があり、
途中気流の悪いところもありましたが、無事に長崎空港に到着しました。
写真は空港の到着ゲートの真正面にあるジオパーク看板です。


今回はレンタカーを手配済み、ということでコンパクトカークラスのはずがなんとスバルレガシィ!。
こんな高級な3ナンバー車乗った事ないのですがよいのでしょうか?

乗ってみるとうーん、こりゃすごい加速だ。高速道路の上りでストレスが感じられないです。
機能がたくさんあって押してみたいけど一度も使わなかった機能もたくさんありました。
諫早市へ向かいます。


普段お世話になっている長崎ちゃんぽんリンガーハットで食べてみました。
メニューも見た目も同じだけど、味つけがこちらのほうがマイルドな気が・・・?


濃霧注意の表示板を見ながらも雲仙温泉を目指します。行ってみると・・うーん、こりゃあ何も見えません。
雲仙地獄はほんとに地獄のようで。。。いつ事故起こしてもおかしくないですよ!!
生きた心地しないよーーーーー!!(ほんとに地獄だな)

ということで途中下車もせずに素通りして島原に向かうことにしました。


降りてきたものの、普賢岳(平成新山)は厚い雲の中。
平成ドーム見られるかと思ったんだけどなぁ〜
あまりの雲で方向感覚もおかしくなりそう。
とりあえずネイチャーセンターへ向かいますか。

看板があったものの、向かっている先があっているのかすらわからないくらいの
霧のなかから、いきなり現れる木こりのお部屋みたいな施設が現れました
ここは環境省のネイチャーセンターはで無料の施設。
万が一に備えての耐火砕流シェルターも完備しています。


一応展示はここの自然がメインなのですが、火山関係の展示も多くありました。
噴火活動と地域の自然とを繋げる展示をしているようです。
晴れていれば、まどから平成ドームがどどーんと見られるんでしょうけど。。。
定点観測もしているようで、数年間にわたるドームの映像を
見られるようになっているのが良かったですね。

センター建設時のボーリングコアがあって、
長年火山の活動が活発だったことがわかります。


次にふもとに近い、大野木場監視所(愛称:砂防みらい館)にやってきました。
こちらは、国交省が砂防ダム建設に当たり工事のための観測施設として利用するための施設のようです。
無人工事は当時話題になったものですが、その観測指令を行う全面基地のようです。

3Fには展望台があり、さらにその上に重機の指令室があるらしいですが、一般公開はされていない様子。
普段は人がいないんだと後から聞きましたが。。


こちらは、砂防ダム建設による防災対策の展示が充実していました。
雲仙は砂防ダムの展示場のようですからねぇ〜(笑)
三宅島といい雲仙といい、最近の砂防ダム工事は狭い区間に多種の工法で
施工するなど色々試しているようにも見えますが、、、

あと平成新山に登頂ビデオとかもなかなかスリル満点ですなぁ・・。
(危なすぎだろ〜って突っ込入れたくなりますな。)


砂防ダム工事は継続していてこの日も何台もの重機が作業していました。
そして電柱にはパトライトが回転中。
白いのはフラッシュライト?

この施設は元は大野木場中学校で、隣には火砕流で焼けた学校がそのまま保存されています。
三宅島の旧阿古小中学校みたいです。
中の設備の溶け具合とか破壊具合が、火砕流のすごさを物語っていますね。
せっかくだから、解説を窓の手前とかにも置いても良いかも。

じっくり観察しようと思った矢先、先ほどのセンターに傘を忘れたことに気づく!
閉館までまもなく!急いで戻らないと!

途中で見た橋の橋脚。土石流が直撃しても橋が流されないように、
普段お目にかかれない分厚いコンクリートで保護されています。
橋の高さも、川幅も広くとってあるので、次に噴火しても被災度合いはかなり軽減出来そうだなぁ〜
二度目にセンターにいったら、更に霧がすごくなって、雲の中状態。
レンタカーの車にもすれ違ったけど、この雲じゃ何も見えなかっただろうに。。
さて、あまりの雲の厚さに、そうそうに島原市内に降りることにしました。


友人と連絡を取り、まずは友人宅へ。
久々にあったお子さんが大きくなったのに感動!!
むちゃくちゃ地理に詳しいじゃないですか!!
色々な情報が表示される地球儀使ってイロイロ教えて貰いましたよ。
お姉さん負けそう。。。(地理は昔から苦手よ。。なんて言ってみる)

夕食の前にお風呂。
島原市内にある「南風楼」という海沿いにあるホテル
露天風呂もあったので入ったのだけど、あいにくの雨と風で
対岸の熊本すら見えないんですけど。。。残念!

夕飯は島原市内のお魚屋さん?で夕食。
生け簀がたくさんあって、どうみても生きたお魚を売るお店にしか見えないのだけど、奥に座敷。
新鮮なお魚にありつけます。



友人から島原にきたら絶対食べていって欲しいといわれた「がんば」料理。
「がんば」って「とらふぐ」のことって初めて知りました。
「がん(棺桶)ば持ってこい」と言いながらふぐを食べたことに由来しているとか。
たしかに危険承知でも食べたくなる美味しさです。
他にも諫早湾で捕れたウナギとか、近海で捕れた海鮮丼とか美味しいものづくし。
ここでトラップが。。。相方が美味しくてかなり食べ過ぎた様子。
与えれば与えるほど食べてしまうのを忘れていたよ!


でも、友人宅に帰ってから、スーパーで普通に売っている鯨もしっかり頂いちゃったりして♪

7/14(土)雲仙〜長崎

次の日は、夜中に嵐が通り過ぎたのもあって、早起きしてしまいました。
朝食を食べた後友人家族と別れ、がまだすドームという雲仙岳災害記念館に向かいます。
この施設は、土石流の流れた跡地をかさ上げして建てたのだそう。
上から見ると島原半島をモチーフにしているのが分かるそうで、ちょっと斬新な感じ。


お客1番目だったのか、入る前から職員さん達にマークされていたような。。。
JAF割で入館。
入ってすぐのところが火砕流の体験ゾーン。
足下に火砕流に見立てた光が流れるギミック。
思った以上に早い速度で流れて行くのを目の当たりできます。


火山が出来るしくみや区分、分布など基本もしっかり。
各地の施設から集めた火山関連の資料の多さがいいね!
火砕流の中に入った気分にさせる設備はなかなか効くね〜
舞台を使った眉山崩壊の話とかもわかりやすい。


以前テレビで報道された最後の映像を見られるコーナーもある。
壊れたビデオカメラと一緒に見えた映像は、次に何が起こったのか分かって見ると怖くなります。
ご冥福をお祈りします。


ジオパークゾーンは、友人と後輩が働いている場所。
情報発信ゾーンとして工夫を凝らしているんだとか


床には島原の赤色立体地図。これだけでかい地図はなかなかないよなぁ〜
眉山山体崩壊の爪跡もはっきり分かる!!


がまだすドームを出て先にお昼。
近くにあるそうめん屋さん「一高本舗」に向かう。
なんでも噴火災害時の仮設住宅を改装したとな・・・?

着くとなんてオシャレなお店!カフェみたい!
メニューもつけ麺だけじゃなくって、イタリアンとか温麺とかイロイロ工夫しています。


なにより、盛りつけがキレイなので、女性うけしそう〜♪
バジル麺とか胡麻麺とかイロイロあるのも嬉しいですね


そうめんの製造風景を、こんな人形を使って説明。おもしろい〜。

お店を出てから、道の駅に。
ここには土石流にあった民家をそのまま保存しています。


一部はそのまま展示なので、どんどん風化していて今にも崩れてしまいそう。
一部は屋根をかけて保存されていました。


次に島原市内に戻って、湧水の場所へ。


島のあちこちに湧水ポイントがあって、それを上手く配分して
利用する工夫がされているんだとか。
今でも地域ごとに管理して利用している様子がありました。


さらに、せっかくなので「かんざらし」体験もしました。
こちら「しまばら湧水館」にて受け付けています。
「かんざらし」とは「寒さらし」からきているようで、
冷たい湧水にさらして作ることからきている名称のようです。
餅粉と上新粉かな?白い粉をよーく混ぜて、1cm台に丸めて茹でてできあがり。
つゆは黒糖に蜂蜜にキビ砂糖等をブレンドしたものを水で溶いたモノのようです。
今度自宅でも作ろうっと。


ちなみに体験したかたは無料で食べることが可能。
っていうか、来た人すべてに無料で食べさせているようにも見えるけど??


となりは元お医者様の家を改造した「しまばら水屋敷」
足下には鯉が泳ぐ池。さすがは鯉が泳ぐまち!涼しげです。


次にお城にも行こうとしたのだけど。。。
残念ながら閉館時間〜(><)
これってまたこいってことなのかな
。。 先日の大雨で崩れた石垣。ニュースにもなっていました。
夕方、友人と別れ長崎市内へ
国道251号で長崎市内に向かう。
地図やナビでは有料道路扱いになっていた矢上大橋有料道路だけど、実はつい最近無料になったのね。。


長崎のホテルには20時近くにチェックイン。
いやぁ、疲れましたわ。
(私は寝ていたけど)
おかげで相方はベッドから動けなくなっていたよ
1人で夜の街に出てみたけど、すぐ隣の中華街も21時を過ぎたらおしまい。
1人で屋台に入るのも何なので、すごすごホテルへ。



7/15(日)長崎市内〜浦上〜羽田

朝、路面電車の一日乗車券を購入して観光に出かけます。
まずはグラバー園。
坂の上なので、無料のエスカレーターで頂上まで登り入館します。


眺めは最高!
ドラマを思い出す施設がたくさんあるね。


この日は園内で結婚式を上げる予定があって、こちらでは準備の真っ最中。

部屋毎に暖炉があって、家の2〜3ヶ所から煙突がたっています。できた当時はさぞや珍しがられたんでしょうね。

浦上に移動して原爆中心地へ。大通りの脇に今は公園としてありました。

長崎原爆資料館です。
昔旦那が修学旅行で訪問したときは裏手の建物だったので、新しい施設に入るのは初めて。

長崎名物のチリンチリンアイスです。安い!

平和記念像をバックに。

路面電車で眼鏡橋を目指すことにしました。
有名なのは眼鏡橋ですが、それ以外にいくつもの立派な石橋があるんです。


川の近くまで降りて眼鏡橋を撮っています。

眼鏡橋の両岸に何やら地下河川のような穴が・・・?護岸に立っている和風の建物に目ざとく気づきました。
洪水調節用のゴム製ダムの機械室です。
1982年(昭和57年)7月23日におきた集中豪雨でこの眼鏡橋含む多くの橋が被害を受けました。


翌日が休日なので、最終日は遅くまで遊べるように長崎を発つのは最終便近くにしておきました。
出発ロビーで待っているとおみやげやさんもどんどん閉店していきます。


乗る直前に買った食事を機内でもぐもぐ・・・。

和歌山県側からみた大阪市内です!光の流れがくっきり。
時折すれ違う飛行機も見ることができました。
飛んでいる飛行機同士だから速い!


家には日付が変わる頃に帰宅しました。おかげで翌日はぐったりしていました。
平成新山は一度もお目にかかれなかったし、旦那はおなかの調子が
悪くてあんまり食べられなかったのが残念。また行かないとね!
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