2020/9/19〜22 東北ドライブ

コロナ禍で遠出をしようか悩んだ4連休でしたが逆に近所よりも密にならないだろうと、東北に行くことにしました。 2014年の春に宮城県を中心に回ったので、今回は岩手県を中心にめぐることにしました。

9/19(土)
4連休の初日は朝から高速道路は渋滞になったため、我々は夕方の遅め出発にしました。
今晩は東北道を行けるところまで・・・ということで那須のあたりで今晩の宿は福島市に決定。道中で予約を入れて日付が変わる頃にチェックインしました。



9/20(日)
ひたすら高速を走って、昼すぎに盛岡市内に到着、そこから区界を超えて宮古市へ向かいました。
道の駅で路線バスの停留所になっていて、その瞬間になると道の駅の駐車場に車がわーっと来てさーっといなくなるのが面白い。


道中権現の滝(岩手県宮古市)のそばで地質を調べたりして、宮古市内で夕食にして、明朝から動けるように龍泉洞に一番近い、道の駅いわいずみで車中泊です。



9/21(月)
朝、気温は16℃だったそうで、ここ数日でずいぶんと下がりました。
思ったよりもずっと混雑気味の龍泉洞をめぐります。


涼しさを求めて、、というより寒かった!!
洞内の気温は10.9℃、湿度92.6%だそうです。
ここの鍾乳洞は上下に深い〜


時おり見える地層は直立していました。
地層が立っているためか、鍾乳洞は縦長で地下深くなってて、地表もドリーネといった特徴的な地形が少ないんだろうな〜


鍾乳洞の外の川は、洞窟から湧き出た水が、こんこんと流れていました。


このあとは震災関連の場所をいくつかまわります。
田老地区にある道の駅にきました。ここには以前の街のジオラマが展示されています。
ここに車を置いて徒歩で海沿いを歩いてみました。


道の駅のすぐわきにあるJAも2Fまでの津波到達点が残っていました。


たろう観光ホテル跡です。この建物以外はきれいさっぱりなくなって、すぐ脇で新堤防の工事が進んでいました。


これは水準点が動いた軌跡。

漁協の製氷工場には、過去の津波の到達点が書いてありました。一番高いのは東日本大震災の17m!
屋根しか見えない状況だったのですね。


すぐ脇の斜面にも同様に記載されていました。


こちらは田老防潮堤の旧堤防。ここを乗り越えて市街地に流入しました。
田老町は、万里の長城といわれた堤防が津波で壊され・・・堤防の高さがハンパない。。
元の堤防もかなり高かったけど、これを津波が超えてきたのかと思うと、助かる気がしないよ…


破壊された旧堤防(手前)、建設中の新堤防(右)、たろう観光ホテル(左)です。


浄土ヶ浜は、真っ白で平たい石で敷き詰められた海岸。


細粒の流紋岩で平たく割れる〜 新生代に貫入してでにたきたところ。

山田町で一旦降りてびはんストアに寄って醤油やほやなど買いました。


大槌町は文化交流施設おしゃっちに寄りました。
町中のおまつりの特集を組んでいたのですが、この2階の一部が震災伝承展示室になっていました。
過去の町の様子と震災直後、現在の様子を分かりやすくまとめていて、とても良かった。。うるうるしちゃうけどね。


鵜住居(うのすみか)駅前には釜石祈りのパークという施設があり、メモリアル的な処。その周りには津波高さを示すモニュメント。。
夜だったのもあって、山のような高さにも感じられ、改めて津波の怖さを体感。。
残念ながら併設の資料館(いのちをつなぐ未来館)は閉館時間を過ぎてしまいました。
この日はいったん気仙沼まで行って、ルートインに宿泊しました。



9/22(火)
気仙沼からバイパスで陸前高田市まで戻って、高田松原津波復興祈念公園内にある、東日本大震災津波伝承館を見学します。
TSUNAMIメモリアルは、行政側の視点で震災時を記録しているところでした。
国土交通省、自衛隊、警察署、消防、病院、学校、行政、漁協、自治会、それぞれの視点でその時なにが起きたのか、何をしたのかがわかる展示でした。


ちょうど本日9/22は、記念館の1周年だそうで、報道の方も来て職員の人にインタビューしていました。


公園内は一部しかオープンしていませんが、それでも結構広い施設です。


建物から海に続く一本道はここが追悼の場所なのを示してますね。


公園の堤防に来ると、新しく植樹された松原が広がっていました。

建物の左側が道の駅、右側が伝承館。セールののぼりとか立てにくそう・・・日本で一番控えめな道の駅かも?


そして奇跡の一本松がありました。

すぐ脇には破壊されたユースホステル。
津波が基礎をえぐってしまったようで。1階部分の柱が破壊されています。
壊れた建物とあいまって、人工的なものの儚さと、自然のものの強さを象徴しているかのよう。。


三陸海岸最後は気仙沼港。6年前に来たときは、プレハブの大島行きフェリー乗り場と仮設商店街でしたが、もとの場所がどうだったかわからないほど変貌していました。
堤防と港湾施設・商業施設・公民館的な施設を合わせた建物を建設中でした。


同じ場所を撮影した画像。
左の写真が、2014年に訪れた時の仮設商店街、右は今回で工事の事務所になっていました。


リアス式海岸を写真撮りたかったけど、櫛みたく深い湾になってて、難しすぎたわ。。
いつか海から写真撮りたいね…


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