2006/12/30〜2007/1/3 三宅島旅行(その1)


年末年始12/30〜1/3まで三宅島に行ってきました。
そのレポートです。



12/30夜、年末を島で過ごす人でごったがえす東京・竹芝桟橋の東海汽船の待合室です。
いつもこの時期しか来ないけど、昨年同様に、帰省客、釣り人、ダイビング客でいっぱいです。



22時に、一足先に大島・新島その他へ向かう、かめりあ丸が出航しました。
といっても我々の乗るさるびあ丸のほうが、途中で追い抜くのですが・・・



かめりあ丸より遅れて30分後、三宅島・御蔵島・八丈島へ向かうさるびあ丸の乗船が開始しました。
昨年同様に、御蔵島は条件付になっていました。
全席予約なのに乗る前は長い行列ができます。我々は列の最後のほうに並んでのんびりと乗船します。




往路は2等和室の予約がいっぱいだったため、プチ贅沢に2等寝台を利用しました。(約3000円高)
ただ、三宅島の客は乗船口に近いほうに配分されているのか知りませんが、
ロビーに一番近いベッドだったためなんとなくざわざわして落ち着きませんでした。
しかも夜中におっさんが酔って2段ベッドから落っこちて騒ぎになっていました。
落ちた直後は痛そうにうめいていましたが、翌日にはピンピンしていました。



ロビーに置いてある釣り人の荷物。
泊まりで来る人が多いだけに、皆さんクーラーボックスも大型のものばかり。
八丈島入港の際に、荒波でカートやバッグがバタバタと倒れていました。



朝4時頃案内放送がなって下船の準備をしていたら5時前にもう一度放送が鳴って、なんと三宅島到着・・・と思いきや、急な荒天のため桟橋に近寄れず下り便は欠航!そしてまだ暗い三宅島の脇をスルー、
当然御蔵島も寄らず昨年と同じ八丈島に来てしまいました。後ろに見えるのは八丈富士です。ワーイ(泣)



八丈島の接岸に180度転進するのですが、うねりでかなり傾いてヒヤヒヤものでした。
時折波をかぶる底土港の桟橋に下船する方々。

もしも万が一、上り便で三宅島の着岸を断念するようなことになったら竹芝桟橋に強制送還です。
乗船券は払い戻されて胃の中のものも払い戻され(酔)、22時間の太平洋クルージングはおしまい、ってことにならないよう祈るばかり・・・。



さて、八丈島で1時間ほど停泊したのち折り返しの上り便として出航します。ちなみに座席(2等寝台)は このまま同じ場所で過ごせます。
昼前に御蔵島が見えてきました。この荒れ模様では御蔵行きは当然上り便も欠航になりました。



早朝は島影しか見ることができませんでしたが、風景がくっきりと見える三宅島に近づいてきました。
八丈・御蔵島を見た後でもあるのですが、第一印象は、立ち枯れの木がよく目立つということでした。火山ガスの影響はまだ色濃く残っています。



早朝下り便の欠航が嘘のような、すっかり穏やかになった三宅島の錆ヶ浜港に入港しました。
昨晩22時30分から八丈島遊覧オプション付きの、実に16時間あまりの長い船旅になりました。
桟橋に下りても頭がクラクラ揺れています。

ちなみにさるびあ丸はフェリーでなく、貨客船なので、桟橋の奥ではコンテナの積み下ろしを行っています。
もし伊豆七島に自分のバイクを持っていきたい人は、竹芝桟橋でコンテナの中に搬入して輸送することになります。今年から予約制になったみたいです。



宿の迎えの車に乗せてもらい、今回の宿「ペンションおしどり」に向かいます。
おしどりは、坪田地区といって、島の南側に位置する集落にあります。
集落の細い路地沿いに立っており、向かい側にはダイビングや釣り人用の干し場があります。

おしどりからすぐ近くにあるコスモのガソリンスタンドで今回軽自動車を借りる手配をしておいたので、
さっそく借りに行きました。最初ATを借りようとしたのですが、「あれは時々エンジンかからなくなるんだよねー」と言われて 、さすがにそれはちょっと・・・ということでMT車をチョイス。久々のマニュアル車で最初ぎこちないシフトチェンジでした・・・。



本来なら早朝到着のはずが、もうあと1時間ほどで暗くなってしまう時間になってしまいました。
でも今日は大晦日。商店などの営業時間も気になるので島内一周することにしました。
まずは三宅島の火山の跡見学でもと、阿古地区へ・・・。

この廃墟になっている建物は、阿古小学校跡です。



阿古小学校跡・体育館
建物の中は溶岩で埋め尽くされています。



同じく阿古小学校跡。2階部分まで埋まっています。
やぶ漕ぎすれば校舎の中まで見学できそうできたのですが、道路沿いから見るだけにしました。




こちらは阿古集落跡。
昭和58年の噴火で流れてきた溶岩でこの下に阿古地区の400戸が埋没しています。
今は溶岩の上に観測機器が設置されています。



阿古地区にほど近いところにある通称メガネ岩。
島内に多数存在する釣りポイントのひとつです。
ここで2006年12月31日の太平洋に沈む夕日を眺めました。



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